育て方

ネモフィラの育て方・苗選び・花柄活用方法についてご紹介

冬の寒さが過ぎ去り、気が付くと新芽・新緑と出会うことが増えました。
この時期になると、SNSでネモフィラの青い絨毯を目にする機会が増えたのではないでしょうか。
本日は、ご自宅でのネモフィラの管理方法・花後の活用方法についてご紹介いたします。

■目次■

1・ネモフィラの特徴
2・良い苗選び
3・植え付け時の注意点及び植栽場所の選定について
→土選び
→植え付け時の根切りについて
→鉢植え、地植え
4・管理方法
→耐寒性・対暑性
→肥料
→花を長期間楽しむためには
5・花柄の活用法~我が家での活用事例~
6・実例~我が家での植え付け後~

1・ネモフィラの特徴

優しいブルーの花を咲かせ、澄んだ青色は空を連想させます。
ピーク期には一面を青く染めるほど花付きがよく、快晴時の立ち姿は誰もが魅了される程です。
草花に興味がない方でも、一度はその名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ポット苗の販売は、早い場所では1月中から開始され、ピーク期の4月頃まで購入可能です。
広く認知されるのは澄んだブルーの品種ですが、実は園芸店でよく見かける品種は複数あります。
下図が一般的に販売される品種です。
特徴に大きな差はないため、好きな種類を選ぶとよいでしょう。


小さな花からは想像し難いですが、草丈は20cm程度まで徒長しほふく性があります。
購入時の苗は小さいですが、一株で十分な大きさへと成長するでしょう。
蒸れに大変弱く、6月には枯れこむ一年草です。
可憐な花を短期間楽しむ、そういった類の草花となります。
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2・良い苗選び

3月中までの購入であれば、株が充実し、良く茂ったものを選ぶとよいでしょう。
この時期までの購入であれば、花芽はその後上がってくるため、花付きで選ぶ必要はありません。
また、蒸れに非常に弱く、株元が黄色く変色しているものは避けるのがポイントです。

一方で、開花ピーク期の4月に入ると、株元に変色がないものを探す方が困難です。
4月以降は、極力株元の綺麗な苗を選ぶのがポイントとなります。
下部に参考画像を添付します。

購入後は、黄色く変色した葉を除去し植え付けを行いましょう。
これは、蒸れた葉から灰色かび病にかかるのを防ぐためです。

ネモフィラ購入時に、葉に白い斑点が多数散見されることがあります。
これは病気ではなく、ネモフィラの葉に現れる特徴のため心配は不要です。


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3・植え付け時の注意点及び植栽場所の選定について

■土選び■
ネモフィラは、日当たりがよく、水はけのよい土を好みます。
理想的な配合は、赤玉土:腐葉土=6:4のブレンドがおすすめです。
ブレンドが難しければ、草花用培養土の使用でも問題ありません。

■植え付け時の根切りについて■
根は弱いことで有名です。
根張りの悪い株はそのまま植え付け、根の充実した株は多少根切りしての植え付けでよいでしょう。

■鉢植え、地植え■
4月に入ると茎が徒長し、かなり間延びします。
この特性を生かすには、地植えならグランドカバーのように広い場所へ植え付け。
鉢植えなら、高さのある場所へ鉢を設置、ハンギングで敢えて鉢から花芽を垂らすと可愛く見えます。

管理面を重視するならば、鉢での管理がよいでしょう。
ネモフィラの花は、春先の長雨で傷みやすく、長く雨に打たれると頂点が垂れ下がりはげて見えることが難点です。
鉢植えであれば、雨の際は軒下へ、風が強い際は影響の少ない場所へ避難させることが可能です。

ネモフィラの茎徒長は性質のため、ある程度諦めが必要です。
徒長するのは4月頃になりますが、この時期の切り戻しは花芽を全て刈り取ってしまいます。
メイン開花期に新たな花芽が上がらずに寿命を迎えるためお勧めしません。
茎の徒長・変化も含めて、花を楽しむ工夫が必要です。
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4・管理方法

■耐寒性・対暑性■
耐寒性は比較的強く、-5℃程度まで耐えることが可能です。
ただし、霜や凍結には弱いため、その点は注意が必要です。
寒冷地では、1~2月はマルチで覆う等の対策が有効と言えるでしょう。

対暑性は弱いですが、梅雨入りで枯れこむので心配の必要はありません。
夏が来る前に、株の時期が終了します。

■肥料■
肥料の使用がなくとも、十分量の花をつけます。
敢えて肥料を使用するなら、植え付け時に少量の元肥をいれれば十分です。

さらに花付きをよくしたい場合は、下記に記載の内容に注意し液肥を使用してください。

  • P(リン)の多い液肥を、2週~1か月に1回程度使用。
  • N(窒素)分が多い肥料の使用は避ける。

一般的にNは葉の成長に、Pは花の生育に必要です。
N過多の状態は、葉ばかりが茂り、花芽を減らす原因となります。

■花を長期間楽しむためには■
答えはシンプルです。花柄摘みを行いましょう。
多くの花芽を付けるということは、放置すれば種子を作ります。
ネモフィラの花は枯れ始めると、花びらが簡単に取れ中心部がどこかわかり辛くなります。
ある程度花が痛み始めたら、早めに花柄を摘むのがおすすめです。
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5・花柄の活用法~我が家での活用事例~

たくさんの花芽を付けるネモフィラ先生。当然花柄摘みも多くなります。
何とかうまく活用できないものか。。。。。
そう考え、一つの結論にいたりました((+_+))うーん。

そうだ!!花手水にしちゃえばいっか!!!
ということでlet’s try。

とりあえずトマトのホール缶&ジョウロに水を張り浮かべてみました。
どうでしょう???
なかなかいい感じじゃないですか( *´艸`)
ネモフィラ殆ど浮いてないやん。と思ったそこのあなた!!!
大人の事情です。そこは見て見ぬふりをしてください。
他の花も混ぜた方が可愛いのです、可愛いは正義です。
そうですよね(; ・`д・´)

置き場所を変えてみました。
あえて花壇のワンポイントに。そんな使い方もありますね。

参考例は、多数の花で飾り付けましたが
もちろんネモフィラ単品でも圧巻ですよ(#^^#)
ここ数日は20℃超えることもあり、気温がかなり高かったです。
この記事を執筆している時点で6日経過していますが、ネモフィラは画像の状態とほぼ変わりありません。
一方ラックス(オレンジの花)は3日程度で色あせてきましたね。
花が小さいからか、花手水での花もちもよさそうでした。
ネモフィラの涼やかさを活かすなら、口の広いガラス容器一面に花を浮かべると素敵な花手水ができると思います。
機会があれば、ぜひ試してみてくださいね。
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6・実例~我が家での植え付け後~

我が家では3月頭に4株お出迎え。
ネモフィラは見た目が繊細で、難しいイメージがあり購入の予定はありませんでした。
でも、近所の花屋で見かけると。。。。。
気づいたら家にいましたね(;’∀’)あら不思議
君、いつの間にいたの?と言いたいほど自然にカートへ入っていました(笑)
誰が入れたのでしょうね、皆さんも似たような経験あるのではないでしょうか???


お値段は1株200円、合計で800円でした。
4株じゃスカスカだけど、失敗も怖いのでとりあえずこの数で植え付けを。
ここからどの程度成長するのでしょうか。

いかがでしょうか(; ・`д・´)!!!
4株、多すぎたかもしれません。
あっという間に鉢からあふれるほど成長しましたね(笑)

晴れた日に、鉢から溢れるネモフィラを見ながらコーヒーを飲む。
至福のひと時とは、まさにこのような事を言うのですね。
ネモフィラで有名な観光地はいくつもあり、まさしく圧巻の景色です。
その美しさには、誰もが見惚れてしまうのでしょうね。
しかし、自宅でも同じ感動を味わうことはできるのです。
このご時世、いろいろな事情から外出が難しい方もいるでしょう。
自宅にいながら感動を与えてくれる。また、大切な人と感動を共有できる。
それがガーデニングの素晴らしさだと再認識することができました。
この感動は、やった人にしかわかりません。

さて、地植えの場合はどうなるのでしょうか。
我が家では、ワンポイントで寄せ植え的に活躍してもらっています。


ポイントで使用しても、十分可愛いですね。
群生させないのなら、ペニー・ブラックを使用してもいいアクセントになるかもしれません。

ネモフィラの開花ピーク期は4~5月。
梅雨に入ると、そのまま枯れこみます。
今年は春の長雨が多く、花の痛みも早かったです。
また、夏日のような暑い日も多く、茎の徒長も早かったですね。
雨と徒長でどのようになるのか、参考までに画像を添付しますね。


予想以上に徒長するでしょ(^_^)。。。
横からはまだいいですが、上から見ると見栄えもちょっと。
こういった状況を考えると、長く楽しめるのはやはり鉢植えになるのでしょうね。
今回はブログに載せたく、あえて雨の日も雨ざらしです。
鉢であれば、軒下に移動させることで長く花を楽しむことができますね。

はあ、これで今年のネモフィラも終わりか。。。
そう思っているあなた!まだ諦めるのは早いですよ( `―´)ノ
徒長し垂れ下がっても、飾り方次第でまだまだ楽しむことができます。
結論から言うと、ハンギングにする、高さのある場所へ鉢を移動させるというのが解決法となります。


高さがあると、垂れ下がった花が見事で可愛いですよね。
こういった楽しみ方もあるのです。

普段花たちは、私たちに合わせて可憐な姿を披露してくれます。
時には私たちが寄り添い、花が役目を終える最後まで楽しく付き合う。
こういった姿勢もなかなか悪くないものですよ。
人と花は似ていますね。綺麗で、輝くときはその一生で一瞬です。
だからこそ美しく、惹かれるものがあるのでしょうね。
最盛期だけではありません。人も花も、どの時期であっても、美しいものです。
それに気が付けるような人になりたいですね。
それを教えてくれるのも、またガーデニングの醍醐味なのだと思います。

本日はご拝読ありがとうございました。
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